GIMPの新バージョン2.6がリリースされました。
すでにWindows版では実行ファイルが配布されていますが
Fedora9ではまだ対応されていないようです。
そこで、ソースからGIMP2.6をビルドしてみましたのでメモをします。
(バックの風景は京都河原町の街角です。深夜モードにすると幻想的できれいです。
LM:
http://slurl.com/secondlife/kawaramati/238/118/27 )
最新バージョンはGIMP2.6.2(2008/11/2時点)なのでこのソースでコンパイルします。
GIMPのホームページからソースをダウンロードします。
GIMP 2.6.2 Releasedのところの
Downloadsを選択します。
Source for version 2.6 (Stable)のところの
ftp://ftp.gimp.org/pub/gimp/v2.6/を選択します。
ftp一覧の中の
gimp-2.6.2.tar.bz2を選択してファイルを保存します。
ダウンロードしたファイルは/home/?????/ダウンロードにあるので/usr/src/redhat/SOURCESにコピーします。
端末を起動します(アプリケーション→システムツール→端末)
$su
ルートのパスワード入力
#cd /home/rika/ダウンロード
#cp gimp-2.6.2.tar.bz2 /usr/src/redhat/SOURCES/
解凍します。
#tar xvjf gimp-2.6.2.tar.bz2
gimp2.6.2のデレクトリーに移動します。
#cd gimp-2.6.2
コンフィグを実行します。
# ./configure
途中でエラーで停止します。
checking for xgettext... (cached) /usr/bin/xgettext
checking for iso-codes... no (iso-codes package not found)
checking for BABL... configure: error: Package requirements (babl >= 0.0.22) were not met:
No package 'babl' found
Consider adjusting the PKG_CONFIG_PATH environment variable if you
installed software in a non-standard prefix.
Alternatively, you may set the environment variables BABL_CFLAGS
and BABL_LIBS to avoid the need to call pkg-config.
See the pkg-config man page for more details.
bablというパッケージが必要ですがFC9で提供されているパッケージではバージョンが古いために
使用できません。
そこで rpm化されているソースをリコンパイルしてインストールします。
まず
ここから babl-0.0.22-1.fc9.src.rpmをダウンロードします。
ダウンロードされたファイルは/home/?????/ダウンロードにありますので移動します。
#cd /home/rika/ダウンロード
リビルドを実行します
# rpmbuild --rebuild babl-0.0.22-1.fc9.src.rpm
babl-0.0.22-1.fc9.src.rpm をインストール中です。
警告: InstallSourcePackage: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID df9b0ae9
警告: ユーザ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: グループ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: ユーザ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: グループ mockbuild は存在しません - root を使用します
エラー: ビルド依存性の失敗:
inkscape は babl-0.0.22-1.fc9.i386 に必要とされています
w3m は babl-0.0.22-1.fc9.i386 に必要とされています
途中でエラーになりますので システム→管理→ソフトウェアの追加/削除 で該当のソフトをインストールします。
検索(双眼鏡のマーク)で inkscapeで検索
inkscape-0.46-2.fc9(i386) にチェックして適用を選択
同様にw3mを検索
w3m-0.5.2-10.fc9(i386)にチェックして適用を選択
再度リビルドを実行
# rpmbuild --rebuild babl-0.0.22-1.fc9.src.rpm
ビルドされたrpmパッケージをインストールします。
# cd /usr/src/redhat/RPMS/i386
# rpm -Uvh babl-0.0.22-1.fc9.i386.rpm
# rpm -Uvh babl-devel-0.0.22-1.fc9.i386.rpm
gimp2.6のコンフィグに戻ります。
#cd /usr/src/redhat/SOURCES/gimp-2.6.2/
コンフィグを実行します。
# ./configure
また、途中でエラーで停止します。
hecking for xgettext... (cached) /usr/bin/xgettext
checking for iso-codes... no (iso-codes package not found)
checking for BABL... yes
checking for GEGL... configure: error: Package requirements (gegl >= 0.0.18) were not met:
No package 'gegl' found
Consider adjusting the PKG_CONFIG_PATH environment variable if you
installed software in a non-standard prefix.
Alternatively, you may set the environment variables GEGL_CFLAGS
and GEGL_LIBS to avoid the need to call pkg-config.
See the pkg-config man page for more details.
今度はgeglというパッケージが必要ですがFC9で提供されているパッケージではバージョンが古いために
使用できません。
そこで 同じようにrpm化されているソースをリコンパイルしてインストールします。
まず
ここから gegl-0.0.20-1.fc9.src.rpmをダウンロードします。
ダウンロードされたファイルは/home/?????/ダウンロードにありますので移動します。
#cd /home/rika/ダウンロード
リビルドを実行します
# rpmbuild --rebuild gegl-0.0.20-1.fc9.src.rpm
gegl-0.0.20-1.fc9.src.rpm をインストール中です。
警告: InstallSourcePackage: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID df9b0ae9
警告: ユーザ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: グループ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: ユーザ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: グループ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: ユーザ mockbuild は存在しません - root を使用します
警告: グループ mockbuild は存在しません - root を使用します
エラー: ビルド依存性の失敗:
libopenraw-devel は gegl-0.0.20-1.fc9.i386 に必要とされています
OpenEXR-devel は gegl-0.0.20-1.fc9.i386 に必要とされています
lua-devel は gegl-0.0.20-1.fc9.i386 に必要とされています
asciidoc は gegl-0.0.20-1.fc9.i386 に必要とされています
graphviz は gegl-0.0.20-1.fc9.i386 に必要とされています
途中でエラーになりますので システム→管理→ソフトウェアの追加/削除 で該当のソフトをインストールします。
検索(双眼鏡のマーク)で libopenrawで検索
libopenraw-devel -0.0.5-fc9(i386)にチェックして適用を選択
同様にOpenEXRを検索
OpenEXR-devel -1.6.1-3-fc9(i386)にチェックして適用を選択
同様にluaを検索
lua-devel -5.1.4-1.fc9(i386)にチェックして適用を選択
同様にasciidoc を検索
asciidoc -8.2.5-2.fc9(noarch)にチェックして適用を選択
同様にgraphvizを検索
graphviz-2.16.1-0.5..fc9(i386)にチェックして適用を選択
再度リビルドを実行
# rpmbuild --rebuild gegl-0.0.20-1.fc9.src.rpm
ビルドされたrpmパッケージをインストールします。
# cd /usr/src/redhat/RPMS/i386
# rpm -Uvh gegl-0.0.20-1.fc9.i386.rpm
# rpm -Uvh gegl-devel-0.0.20-1.fc9.i386.rpm
gimp2.6のコンフィグに戻ります。
#cd /usr/src/redhat/SOURCES/gimp-2.6.2/
コンフィグを実行します。
# ./configure
最後までエラーは出ないと思います。
コンパイルします
# make
インストールします
#make install
#gimp で起動します^^
あとはランチャーに登録すれば OKです。
上のバーを右クリック→パネルへ追加→カスタム・アプリケーションのランチャー→追加ボタンを押す
名前にgimp
コマンドにgimp
okボタンを押す。
上のボタンにgimpのマスコットが表示されるので クリックで起動します。
お疲れ様でした^^;